『学校の「当たり前」をやめた。』の要約まとめ

麹町中学校を舞台とした『学校の「当たり前」をやめた。』っていう本があるって聞いたけど、どんな内容の本なのかしら?
著者も気になる。「要約」や「あらすじ」も合わせて知りたい。
でもって、自分が買ったほうがいいかも分かったらラッキー!

麹町中学校を舞台とした『学校の「当たり前」をやめた。』っていう本があるって聞いたけど、どんな内容の本なのかしら?

著者も気になる。「要約」や「あらすじ」も合わせて知りたい。

でもって、自分が買ったほうがいいかも分かったらラッキー!

…という方向けの記事です。

ぼく自身が書籍『学校の「当たり前」をやめた。』を読了して、ざっくり以下について生声(ナマゴエ)をまとめました。

  • どんな人が書いたか(著者)
  • そもそもどんな本か(内容や要約)
  • 読むべきはどんな人か(オススメ度)

この本ですね↓

それではいきましょう!

目次

『学校の「当たり前」をやめた。』の基本情報

著者・出版社・出版日など

タイトル学校の「当たり前」をやめた。
副題生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革
著者工藤勇一
出版社時事通信社
出版日2018年12月25日(初版)

工藤勇一さんのプロフィール

工藤勇一さんは2014年から千代田区立麹町中学校の校長先生です。

  • 講演やメディア等への露出も多い
  • 実はWikipediaにも載っている
  • 精悍な顔つきはイケメンとも評される

「イケメン」とも評される方が、どんな方か。

ご覧になりたい場合は、工藤さんが出演された「林先生が驚く 初耳学!」や、「カンブリア宮殿」のTwitterをどうぞ。

ちなみに、ぼくがこの本を読んだきっかけは「林先生が驚く 初耳学!」です。林先生が引き出す著者:工藤勇一先生の考え方に触れて「面白そう!」と直感的に思いました。

工藤さんは他にもたくさんの本を書かれていますが、『学校の「当たり前」をやめた。』がAmazonのレビューが一番高いですよ。

『学校の「当たり前」をやめた。』のあらすじ・要約

一言で言えば、「校長先生のリーダーシップで学校はこんなに変わるんだ…!」と衝撃を受ける本です。

3つ、例をあげてご紹介しましょう。

宿題の廃止・定期考査の全廃・固定担任制の廃止

工藤先生は、普通の中学校の「当たり前」をどんどんやめてます。

なぜなら、「これまで、なんとなくそうだったから」を「学校は何のためにあるのか」を軸に全て見直したからですね。

例えば、これらです。

  • 宿題の全廃
  • 中間・期末テストなどの定期考査の全廃
  • 固定担任制の廃止

控えめに言って、中学校における固定担任制の廃止なんて、「よく廃止できたな…」と驚きますよね。

ぼくなんて、大学生活以外は全て担任の先生がいたわけですからね…

本書に書かれている次の理由を見ると、確かに「なぜ今まで固定担任制だったんだろう?」と考えさせられますよ。

  • 1人ひとりの教員はそれぞれ得意分野がある
  • 固定担任制では、教員の力量によってクラスに差が生じる
  • 子供や保護者にとっての良し悪しが固定の担任で決まってしまう

もちろん、固定ではない「全員担任制」も、教員間での情報連携がキモだったり、決して楽ではないようです。
でも、どんなものなのか羨ましいですよね 🙂

未来を見据えノートの取り方・手帳の使い方も教える

工藤先生は、「当たり前」を見直すだけじゃなく、新しい学校教育にも挑戦しています。

なぜなら、「子供たちが社会のなかでよりよく生きていけるように」と考えれば、従来の学校教育では足りないと考えるから、ですね。

例えば、これらです。

  • ノートの取りかたの教育
  • 「手帳」を用いたスケジュール管理
  • 明確な目的を持った宿泊研修
  • 旅行会社タイアップのる企画取材旅行
  • ロールモデルと出会う「麹中アフタースクール」

サクっと書いていますが、手帳を用いたスケジュール管理は、「確かに、今まで誰にも教わってないぞ」と思いました。

実社会では紙の手帳や、Outlookの予定表、Googleカレンダーはみんな使ってるのに。

それもそのはず、学校生活には「時間割」という、生徒にとって最高の思考停止ツールがあるからですね。

工藤先生の取り組みで面白いと感じたのは、(若手教員だったころ)テスト前1週間分の「フリーの時間」を生徒に書き込ませたこと。

「フリーの時間」=帰宅してから就寝するまでの時間のうち、食事や入浴などの生活時間を抜いた「自由に使える時間」

これを明らかにすることで、生徒たちの意識は大きく変わったそうです。

自分のフリーの時間を明らかにして計画的に勉強するなんて発想は、中学生のぼくは無かったですね。工藤先生と早く出会いたかった… 😥

「民間人校長ですか?」は複雑な気持ちになる問い

こんなに取り組みを始めたり・止めたりする工藤先生はさぞかしパワフルな人だろうと思うのですが、複雑な気持ちになる質問があるそうです。

ここは大事なポイントなので、引用してご紹介しましょう。

「民間人校長ですか」と言われるたびに、思うことがあります。

100年も時計を戻す必要はありませんが、かつての学校は、時代の最先端にあり、教員もまた、社会の変化に最も敏感な人たちであったと思うのです。

-はじめに-より引用

教師は本来人材育成のプロであるはず。

そう考える工藤先生にとって、「民間人校長ですか」という言葉は決してうれしい言葉ではないんだそうです。

確かに、ぼくも「民間人校長」のほうが改革者のイメージがあって好感を持つ、のが正直なところです。

このあたりの思想に、著者である工藤勇一さんの、教育者としての覚悟や矜持を感じ取れますよね。

『学校の「当たり前」をやめた。』はこんな人に読んでほしい!

ずばり、こういう方ですね。

  • 最近の中学校事情やお受験を意識した親御さま
  • 学校教育関係者のみなさま
  • 仕事のリーダーシップを磨きたいビジネスパーソン

「そもそも、学校は何のためにあるのか」といった本質的な問いと向き合う本なので、意外とビジネスパーソンにも刺さるかもです。

関連

そして「最近の中学校事情やお受験」については、「塾関係者も推薦する中学受験漫画『2月の勝者』感想まとめ」「『男子校という選択』のレビューまとめ」なども合わせてご覧いただくと参考になるはずです。

いざ、買おうと思った場合の値段は新品で1,800円+税ですね。

2018年末に出版された本でまだまだ人気ですが、時間が経てば文庫でも出るかもしれませんね。

冒頭のこちらの要望に少しでも答えられていれば嬉しいです^^

麹町中学校を舞台とした『学校の「当たり前」をやめた。』っていう本があるって聞いたけど、どんな内容の本なのかしら?

著者も気になる。「要約」や「あらすじ」も合わせて知りたい。

でもって、自分が買ったほうがいいかも分かったらラッキー!

今回は以上です。

ほんだらのー!

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