
我が家も習い事を考え始めたタイミングだけど、「習い事狂騒曲」って本を見つけた。どんな内容が載ってるんだろう?読んだ方がいいのかどうか知りたい。
…という方向けの本です。

その度に、「うちはどうしよう?」、「うちの子、出遅れてないかしら…焦っちゃうわ」なんて思ったりしたこともあります。
だって、子どもには勝ち馬に乗ってもらいたいですから 😀
ただでさえ将来どうなるか分からないこの時代です。
子どもに「課金」してクソ強いキャラに育てよーとして何が悪い
塾関係者も推薦する中学受験のリアルを描いた中学受験漫画『2月の勝者』出てくる↑の名言のとおりです。
たった1%でも、息子や娘が人生で勝つ可能性を上げられるなら上げてあげたいですからね 😀
そんなときに手に取ったのが本書でして。
以下についてまとめます。
- どんな人が書いたか(著者)
- そもそもどんな本か(内容や要約)
- どんな人にオススメの本か
それでは行きましょう!
『習い事狂騒曲』の基本情報
著者・出版社・出版日など
タイトル | 習い事狂騒曲 |
副題 | 正解のない時代の「習活」の心得 |
著者 | おおたとしまさ |
出版社 | ポプラ社 |
出版日 | 2017/3/8 |
おおたとしまささんのプロフィール
おおたとしまささんのプロフィール概要は以下のとおり。
育児・教育などのテーマで著書・講演多数の方でして、ご存知の方もいるかもです。
- 育児・教育ジャーナリスト
- 麻布中学・高校卒業→東京外国語大学英米語学科中退→上智大学英語学科卒業
- リクルートで雑誌編集
- 心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立小学校での教員経験あり
- 2005年に独立後、育児誌、教育誌、妊婦誌、旅行誌などのデスク・監修を務める
- オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp
『習い事狂騒曲』の要約まとめ
全体感を知るには、目次と商品紹介がテッパンです 💡
- 第1章 東大生がやっていた習い事
- 第2章 親のころとは違う! 習い事の最新事情
- 第3章 習い事の選び方、教室の探し方、やめどきQ&A
- 第4章 「受験」エリートより過酷な「習い事」エリート
- 第5章 習い事で、得るもの、失うもの
商品説明をご覧になりたい場合は、
ここでビビッと来たら読むのをオススメします。
「特にビビット来ない…」ようでしたら、本ブログ記事だけで十分でしょう。
ここからは、ぼくが強く印象に残った部分をいくつかご紹介します。
習い事ビッグバン
子どもに「課金」してクソ強いキャラに育てよーとして何が悪い
我が家は↑多分このスタイルです笑
ただ、このスタイルって、習い事の取捨選択にガチで向き合うので、割と消耗するんですよね。
なぜなら、習い事の選択肢が多いなかで正解らしいものを見つけようとするから、ですね。
- 書道
- 硬筆
- そろばん
- ピアノ
- バイオリン
- 野球
- サッカー
- テニス
- 水泳
- 英語 など
ママ友・パパ友から話を聞くたび「あれもいい、これもいい」では心も身体もお財布も、持ちません 😥
おおたとしまささんの『習い事狂想曲』ではこれを一種のパニック状態と表現していまして。 まさに言い得て妙ですよね。
親たちの多様なニーズに対応し、習い事の種類も多様化・細分化が進んでいる。時代はまるで「習い事ビッグバン」であり、選択肢が多すぎて、何を選んで良いかわからないというわけだ。
「これからの時代は、正解のない、先行きの読めない時代ですよね?こんな時代には勉強だけではダメですよね。もっと幅広い人間になってもらいたいと思うのですが、どんな習い事をさせるのが正解なのでしょうか?」という冗談のような相談を真面目に受けることが多い。まるで「習い事狂想曲」。ほとんどパニックなのである。
学校でも家庭でもできない教育を行う場
もし、あなたがこう聞かれたらどう答えますか?

シンプルですが、意外と向き合ったことのない問いです。
いま改めて「習い事とは何か?」という問いを立ててみれば、答えは、形式的には「学校でも家庭でもできない教育を行う場」であり、子供の内面にとっては「何かに夢中になり、自信を付け、そのうえでいつか挫折を味わい、そんなときでも自分に勝つ方法を学ぶ機会を増やすこと」ということになる。
軸は子供ファースト
子供の習い事に関するモヤモヤを緩和させてくれたのが、このくだりです。
英会話やプログラミング、プレゼンテーションのような「生きるためのスキル」をカバンの中にめいっぱい詰め込むために習い事をするのではなく、子供が本来もつ「生きる力」そのものを引き出す機会として、習い事をとらえたほうがいい。そうすれば、「正解のない、先行きの読めない時代に、どんな習い事をさせるのが正解なのでしょうか?」という正解のない問いの無限ループから、抜け出すことができるのではないだろうか。
この将来の不確実性が高い時代に、習い事を通じて勝ち馬を当てるなんて、そもそも出来やしないんですよ。
そういう前提にたって、子供ファーストでいきましょう、と 😀
習い事は早期職業訓練ではない
少し前に、子供にプログラミングを習わせたいなと思ったことがあります。
なぜなら、プログラミングをやれば将来食いっぱぐれない気がしたから。
でも、このくだりを読んでハッとしました。
そもそも、習い事は早期職業訓練ではない。先行きが見えない時代に生きる子供たちのために、現在の価値観で生きる大人たちが未来を予測して、「これが必要」「あれも必要」と手を打つこと自体が滑稽なほどの矛盾である。先行きは見えないのだ。だからこそ、先手を打つのではなく、どんな時代になっても生きていける普遍的な力を子どもたちに携えさせなければいけない。
そして完全に余談ですが、「子供にプログラミングを習わせたいな」をエンジニアの知人に話したことがあります。
そうしたら、「いや、、ぼくはオススメしないですよ」と言われました。
子どもがどうしてもやりたいと言ったらやらせますけどね。
この世界、好きじゃなきゃ絶対に続かないんですもん。ぼくは好きだから中学の時からやってますけど。まあ、触るくらいならいいのかもしれませんけど、いざエンジニアを目指すとなると、まあ大変ですよ。
感覚的には美容師と一緒です。どんどん新しくて若い才能が出てくるじゃないですか。でもって、ものすごいスピードで最新の技術が出てくる。そこでやっていくのって、本当に勉強し続けなきゃいけなくて。
職業としてやっていくのは、相当覚悟ないときついっすよ。
やはり、正解は分からない、という前提で習い事を考えていくのが良さそうです。
『習い事狂騒曲』はこんな人に読んでほしい
子供の習い事選びで悩んでいる、混乱している親御さん
具体的には、こんな人ですね。
- 家庭内での習い事に関する方針や軸がない
- パパ友ママ友から子供の習い事の話を聞くたびに焦る
- イマドキの習い事事情がよく分からない

少しでも役立てば嬉しいです。
今回は以上です。