
よく 「両親と過ごす時間は日数換算すると実際は残り●日くらいしかないよ」 という話を耳にするけど、子どもが「パパー!」と呼んでくれる期間って実際どのくらいなんだろうね?
そんなことをぼんやりと考えていたら、この本に出会いました。
早速読了。
今まで読んできた子育て本のなかでも、トップクラスに中身のある本でして。
以下についてまとめます。
- どんな人が書いたか(著者)
- そもそもどんな本か(内容や要約)
- どんな人にオススメの本か
それでは行きましょう!
『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の基本情報


著者・出版社・出版日など
タイトル | 忙しいビジネスマンのための3分間育児 |
副題 | ー |
著者 | おおたとしまさ |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
出版日 | 2013/5/16 |
おおたとしまささんのプロフィール
おおたとしまささんのプロフィール概要は以下のとおり。
育児・教育などのテーマで著書・講演多数の方でして、ご存知の方もいるかもです。
- 育児・教育ジャーナリスト
- 麻布中学・高校卒業→東京外国語大学英米語学科中退→上智大学英語学科卒業
- リクルートで雑誌編集
- 心理カウンセラーの資格、中高の教員免許、私立小学校での教員経験あり
- 2005年に独立後、育児誌、教育誌、妊婦誌、旅行誌などのデスク・監修を務める
- オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp
『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の要約まとめ


Amazonの書籍紹介ページの「出版社からのコメント」が秀逸です。
まずは、こちらを引用してご紹介しますね。
女性の社会参画を促進するために男性も育児を! 」とか、「少子化を食い止めるために男性も育児を! 」とか、いくら大上段のことをいわれても、目の前の仕事の山の圧力にはかないません。
男性の無意識の中に、「家族時間」や「育児」の領域を増やしていくためには、他人から高尚な理念を説かれるよりも、実際にやってみることです。
たとえ1日3分間でも、子どものこと、妻のこと、家族のことに一生懸命になってみれば、必ず手応えを感じます。「もっとやりたい」と思うようになります。
「3分間育児」が「仕事第一」という無意識に風穴を開けるのです。
そうすると、自分でも知らず知らずのうちに、家族との時間を少しでも増やすように、行動しはじめるようになります。
そうやって一人ひとりの無意識が少しずつ変化することで、いつの間にか社会全体が変わっていくのだと思います。
まずは、3分間。あせらずに、じわりじわりと、です。
という前提を踏まえて、ぼくが強く印象に残ったパートを2つ、ご紹介しましょう。
「パパー!」と胸に飛び込んでくるのは、子供が6歳まで
ぼくはこれを読んだとき、「あー。やっぱりそうなのか。」と、なんとも言えない気持ちになりました涙
毎日子どもと暮らしていると、子どもがいることが当たり前のように思えてしまいます。
(中略)でも、うっとうしいくらいに子どもがまとわりついてきてくれたり、妻が自分を頼ってくれたりする日々は、実は人生のうちでごくごく限られた時間なんです。 子どもが「パパー!」っていつでも抱きついてきてくれるのなんて、小学校に上がるくらいまで。せいぜい6歳くらいまででしょう。それ以上になると、お友だちと遊ぶのが楽しくなってきたり、恥じらいが出てきたりして、親にただ甘えるようなことは減っていきます。
うっすら思っていたことが確信に変わった瞬間です。



ちょっぴり悲しいけど、これが現実。イクメンやら子煩悩やらは、こうして卒業を余儀なくされるのでしょう。
そして、我が家の子供も早9歳と7歳。間違いなく「パパー!」と飛び込んでくる回数は減りました笑
それどころか、最近は「お父さん」と呼ばれております、ええ。
子どもとべったり過ごす日曜日は、人生のたった1%
感傷に浸る間もないまま、、こちらも分かっちゃいたけど、改めて読むと一気に現実感込み上げてきます涙
仮に、子どもが生まれてから6歳になるまで、毎週日曜日をべったり一緒に過ごしたとして、それが自分の人生の何%くらいの時間にあたるか考えたことがありますか?
日曜日は1年に約50回あります。それが6年間ということは300回の日曜日があるわけです。一方、人の一生は約3万日といわれますから、割り返してみるとたった1%だということが分かるかと思います。
そんな貴重な時間を、なんとなく過ごしちゃもったいないと思いませんか? 子どもが「パパー!」って胸に飛び込んできてくれるなんて、人生のうちでほんの数年間、期間限定のことなんです。奇跡みたいなことなんです。
と考えると、イクメンでも子煩悩でもなんでもいいから、子供との日常を大切にしなければいけない、と思うのです。
じゃあどうするか。
いきなり子どもと接する時間を1時間とか2時間とか取ろうとしても無理な話ですよね。
…ということを踏まえ、本書『忙しいビジネスマンのための3分間育児』は毎日3分でもいいから、子どもと頻度高く接しましょうと謳っています。



イメージは花に水をやるような感覚でしょうか。
日常的な習慣にしてしまえば、後悔しないパパライフを送れそうですね。
『忙しいビジネスマンのための3分間育児』はこんな人に読んでほしい


タイトルのとおり。
忙しいビジネスマンこそ、手に取ると気づきがありそうです。
「ビジネスパーソン」ではなく「ビジネスマン」とわざわざあるのは、やはり男性向けだからでしょう。
- 仕事が忙しく、子どもとかかわる時間がなかなかもてない。
- せっかく家にいても、何をしていいのかわからない。
- 結構やってるつもりなのに、妻に認めてもらえない。
パパマインドを醸成したい人には、良書間違いなしですよ。
本書の内容の応用事例:習い事の道中のお話
完全に余談ですが、とある先輩が言っていました。
この先輩、平日は小学生のお子様と触れ合う時間がなかなか取れない、という方です。
先輩)「俺もさ、上の子がさ、野球やっててさ。
結構大変なのよ〜、この前なんて朝の8時に木更津だよ。眠いのなんのって。
でもね、まぁそういう辛さもあるんだけど、大事だと思ったんだよね。
子どもが好きなスポーツをするだとか習いごとするだとか、それそのものも大事なんだけどさ。そういう習いごとに連れて行くのって結局、親なのよ。そうすると、何が起きるかというとね、話すんだよね。車の中とか、電車の中とかで、学校がどう、友達がどうって。
で、これって凄い大事だと思ってさ。平日ってやっぱ仕事だとか飲みにいったりだとかで、やっぱりなかなか話す時間ないでしょ?そういう意味では凄い貴重。
だから、サッカー教室でも何でもいいけど、やらせるならやらせればいいと思うよ。
それによって子どもと親が話す時間が生まれるってのが何よりいいよね。」
なるほど、と思いましたよ。



平日に子どもと触れ合う機会が少ないパパママにとっては、「子どもの習いごとに向かう道の途中で会話をする」のは有意義ですね。
ほんだらのー!